「下加茂岡古墳」2000(平成12年)5月竣工
エコロ君: 博士、古墳ってなんですか?
博  士: 古墳とは、昔の人のお墓のことだよ。この下加茂岡古墳は、今から約1400年前(7世紀前半)に造られた洲本川周辺の有力な人のお墓だよ!
エコロ君: どうしてわかるんですか?
博  士: 古墳のまんなかあたりに玄室という部屋があり、そこに石の棺があったんだ。ふつうは木でつくられているんだが、この古墳の棺は緑色片岩とよばれる淡路島にはない石でできていたんだ。その石は紀ノ川(和歌山県)と吉野川(徳島県)でとれるんだよ。まあ、距離的なことを考えると紀ノ川から運んできた石なんだろうな。
エコロ君: 博士はなんでもご存知ですね!!
博  士: それにもうひとつ。この学校の敷地内に弥生式住居跡があるんだよ。下加茂岡古墳と弥生式住居跡が発見されたことから、わかることがあるんだ!
エコロ君: それはなんですか?
博  士: それは、この場所が安全だということなんだよ! 弥生文化は、おおよそ紀元前3世紀頃といわれておる。少なく見つもっても、紀元前3世紀から7世紀の約900年の間、ここに人が住んでいたのじゃ。今ほど人が多くない時代なのに人々はここを選んで住んでいた。災害などの危険の多いところに人々が何百年も住み続けるはずがないんだよ!!
エコロ君: なるほど!「選ばれた土地」ということですね?
博  士: そう!! だからここは、安全で住みやすいことの証明になるんだ。
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